戦前、日本の製紙会社はパルプの材料に針葉樹を使っていたが、現在では約3割に減少。いまは、成長の早い広葉樹が7割を越している。一般的に針葉樹は成長に時間がかかること、資源が少ないことからパルプ材としてはコストが高く、徐々に減ってきているが、強度の強い紙をつくるには必要な樹種だ。
日本製紙では、海外の針葉樹チップの8割をオーストラリアやニュージーランドの植林木から調達している。オセアニアでは、システム化された植林事業が盛んで、使われなくなった牧草地や過剰放牧のためにハゲ山になった土地を「木の畑」にしている。広葉樹も、日本製紙にとって最大の供給地はオーストラリアだ。植林木のユーカリは短期間でチップに加工し出荷できる製紙原料に適した樹木なので、安定的に調達できる。
オセアニア以外の地域では、南アフリカと南米がある。南アフリカでは、鉱山の坑道をつくるため、数十年前から植林をしてきた。鉱山の衰退により、その余剰木材をいまは、チップに加工し、輸出している。また、南アフリカ、南米ともに、皮をなめすのに必要なタンニンをとるために植林し樹皮を使うが、残りをチップに加工して、輸出している。
現在、日本製紙で輸入しているチップに、熱帯雨林の木は、まったく入っていないのでご安心を。 |
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西オーストラリアのコリー地区にある日本製紙の植林地。 畑のように見えるのがユーカリ・グロビュラスの木だ。
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