|
GPは、丸太を原料に使います。回転する砥石に丸太を平行に押しつけ、摩擦力によって木材を摩砕して繊維化します。単純な方法だけに、木材からパルプを取り出す方法としては、最も古い作り方になります。イメージとしては、巨大なコーヒーミルの様なものでしょうか。実際にはコーヒー豆の代わりに丸太がごろごろしていますが。
このような作り方のため、GPの大部分は、破断した繊維及び、繊維の束で占められます。更に疎水性のリグニンで繊維の表面がおおわれています。
この為、GPが多く含まれる紙を作ると、繊維と繊維の間の結合が少ない紙ができます。この紙は繊維が短く剛直なため、強度がやや低いものの、嵩高で、不透明度が高く、クッション性があり、印刷適正のよい紙が出来るのです。
また、リグニンを残した状態で使っているため、比較的短時間で変色しやすくなりますが、吸油性、透気性がよいので、印刷時のインク吸収が早いという特質を持ちます。
従って、GPは、比較的使用期間の短い新聞用紙、週刊誌の本文用紙などによく使われています。
TMP(Thermomechanical Pulp)
サーモメカニカルパルプ
サーモメカニカルパルプは、製材工場の端材からも作られる木材チップを原料としています。
そのチップを、高温・高圧下におき、繊維と繊維の接着剤の役割をしているリグニンを柔らかくした状態で、すりつぶすことによって、繊維を得ます。
ここからの工程はGPと同じ様に、機械ですりつぶすのですが、GPに比べると、軟らかくしている分だけ、繊維が傷つくことも少なく、従って、紙にした場合、紙力の高いものなります。
このような特徴を持つTMPは、新聞用紙、微塗工紙、中級印刷用紙などに用いられています。
また最近では、機械ですりつぶす前に化学処理する方式もあります。こうして出来るパルプはCTMPと呼ばれます。このパルプの特徴は、すりつぶす際、繊維がほぐしやすいだけでなく、白色度も向上するというメリットがあります。
|