日本製紙株式会社日本製紙洋紙営業本部


 当社は3月27日、大昭和製紙との事業統合を発表しました。
 新聞やテレビでこのニュ−スを見て、「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
 「合併」ではなく、「持株会社」による「事業統合」という記事説明になっていました。「持株会社」による「事業統合」は既に金融業界の再編成で導入が発表されたことは耳に新しいところです。「持株会社」は戦後独占禁止法によって禁止されていましたが、1997年の同法改正で原則解禁となりました。
 経済のグロ−バリゼ−ションの進む欧米ではM&A(買収・合併)を行う際に持株会社はその有効な手段として用いられています。今回の日本における独禁法の改正は、このような世界的な経済の動きに乗り遅れないようになされたものです。
 持株会社のメリットとして(1)企業戦略と事業の分離(2)M&Aにおける経営変革の効率化等が挙げられます。今回の「事業統合」はフルにこうしたメリットを活用できます。大企業同士の「合併」で生じる社内制度の統一等、業務の増大が防げる一方、持株会社主導の新経営戦略をいち早く立てられます。
 欧米の紙パルプ会社はM&Aを押し進め巨大企業が続々と生まれていますが、日本でもこの「事業統合」がそうした流れに入っていく取り掛かりとなるともいえます。また、他ならぬ紙パ業界で他の製造業に先駆けて「M&A」に持株会社方式が取り入れられるということも特筆できることでしょう。
 持株会社、持株会社と傘下の会社の関係、また今回発表された「共販会社」のあり様は、これから徐々に決められていきます。
 「よ〜し」編集部では今後責任をもって逐次みなさまに洋紙の生産・販売分野を中心に統合関連のニュ−スをお伝えしてまいります。
 4月の洋紙営業部本部の組織変更を待たずに今回の事業統合発表となりましたが、みなさまとのおつきあいはこれまでと変わることなく大切にさせていただきます。
 どうぞ、新時代に全く新しい装いでチャレンジする日本製紙に変わらぬご支援をいただけますようよろしくお願い申しあげます。


 独禁法の改正により新たに認められるようになったのは、純粋持株会社という形態です。戦後の財閥解体に伴い、経済支配力の過度の集中を防止するため禁止されていました。自らは事業を営まない持株会社が、他の会社の株式を保有することで経営を支配します。事業子会社は今まで通り主体性をもって経営を行いますが、グループ全体を見渡した戦略、資金・人材の配分が持株会社の判断で機動的に進められるなど、環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できるようになります。
 昨年の商法改正により、株式交換制度が認められ多額の資金を必要とせず、簡便な手続きで純粋持株会社が設立できるようになりました。また、連結納税制度が法制化されれば、普及にさらに拍車がかかると予測されています。


世界規模で進む紙パ産業のM&A
会社名
国籍
年/月
(発表ベース)
内    容  
MacMillan Bloedel
カナダ
1998/4
製紙部門を売却。
Fletcher Challenge Canada
カナダ
1998/5
Trust International Paperの株式51%を買収。
KNP BT
オランダ
1998/5
パッケージ部門を売却。Buehrmannと改名。
Smurfit Stone Container
アメリカ
1998/5
Stone ContainerとJefferson Smurfit Corpが合併。
International Paper
アメリカ
1998/11
Union Campと合併。
Stora Enso
フィンランド
1998/6
Storaが蘇州パピルスを買収。
P&G
カナダ
1998/7
双竜製紙を買収。
International Paper
アメリカ
1998/7
スヴェトゴルスクの株式92%を購入。
Norske Skog
ノルウェー
1998/7
Hansol、Abitibiと3社で合弁会社(PAPCO)設立。
SCA
スウェーデン
1998/7
スヴェトゴルスクのティッシュ部門を買収。
Stora Enso
フィンランド
1998/7
StoraとEnsoが合併。
Stora Enso
フィンランド
1998/7
EnsoがAdvance Agroの株式19.9%を取得。
SCA
スウェーデン
1998/8
Holland Pacific Paperを買収。
SCA
スウェーデン
1998/8
Melhoramentos Papeisを買収。
Donohue
カナダ
1999/5
Finlayを子会社化。
Weyerhaeuser
アメリカ
1999/6
MacMillan Bloedelを買収。
Smurfit Stone Container
アメリカ
1999/10
新聞用紙生産のNewberg工場を売却。
Weyerhaeuser
アメリカ
1999/11
TJ Internationalを買収。
Norske Skog
ノルウェー
1999/12
Klabinと新聞用紙事業で合弁会社設立。
Abitibi-Consolidated
カナダ
2000/2
Donohueを買収。
International Paper
アメリカ
2000/2
Shorewood Packagingを買収。
Smurfit Stone Container
アメリカ
2000/2
St.Laurent Paperboardを買収。
Stora Enso
フィンランド
2000/2
Consolidated Papersを買収。
UPM-Kymmene
フィンランド
2000/2
Champion Internationalを買収。
Norske Skog
ノルウェー
2000/4
Fletcher Challenge Paperを買収。



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