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よ〜し君:(ダダダダ‥‥)博士、博士大変です。
パピルス博士:何を慌てているんじゃ? もぐもぐ‥‥
よ〜し君:あ〜博士この大変な時に何食べてるんですか〜?
パピルス博士:もぐもぐ‥‥もぐもぐ‥‥
よ〜し君:それ、もしかして、富山の名物“鱒の寿司”じゃないですか!! ってことは、富山の伏木工場に行ってきたってことですか。
パピルス博士:そうじゃ。よ〜し君が合コンにいっとる間に。
よ〜し君:‥‥‥誘わなかったの根に持ってるんですね。
パピルス博士:君が言いたいことは、分かっとる。日本製紙の新製品「オペレッタソフト」じゃろ。さわってみたかい。これじゃヨ。
よ〜し君:わーっ。なんてソフトな手触り。そして軽いですね。まるで海外のペーパーバックみたいな風合いですね。
パピルス博士:そこじゃよ!! よ〜し君。日本製紙の担当者は、海外のペーパーバックみたいな風合いの書籍用紙をつくりたい、そう考えて開発に取り組んでいたんじゃ。
よ〜し君:僕もたまに洋書コーナーに行きますけど、洋書は確かに柔らかいけど、もっと表面がザラザラになってますよね。
パピルス博士:なかなか良いところに気がついたの。新製品は日本の市場が求める表面性も考慮しておるのじゃ。
よ〜し君:じゃ、国内では勿論、海外品にも劣らない製品を開発したってことですね。でもどんな技術で‥‥そっか!! その技術を伏木まで行って確認してきたんですね。
パピルス博士:そうじゃ。担当者に聞いても、「それは企業秘密です。」としか言わんので見に行ったんじゃ。簡単に紙の製造工程を見ていくと、濃度1%(水分99%)に希釈された原料が噴出され、まず、ワイヤパートと言われる工程で水分を除去し始める。この工程は紙の品質にとって、例えば、地合、紙層構造、繊維の流れ方向、カール等々が形成される重要なパートじゃ。じゃが、濃度20%(水分80%)とまだ水分が多く、紙力も弱いのでロールとロールの間で加圧し、圧搾、脱水を行い、より強固な紙層形成を行う。それがプレスパートじゃ。この工程で濃度50%前後(水分50%)になる。この後、乾燥工程に入る訳じゃが、このプレスパートの条件設定に工夫があるらしい。その他にもパルプ叩解条件の最適化等々、構想から2年を有したらしいぞ。
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よ〜し君:紙の新製品の開発も大変なんですね。
パピルス博士:それだけ、国内に類のない、特徴ある製品ってことじゃよ。
よ〜し君:でも博士、ついこの間、書籍用紙としては画期的な柔らかさをもったオペラクリームウルトラ(以降ウルトラ)が発表されましたよね。このオペレッタソフト(以降オペレッタ)との違いは?
パピルス博士:良いところに気がついた。しなやかな風合いのウルトラは、化学パルプ100%で生産された上質書籍用紙。これに対してオペレッタは、機械パルプを配合した中質書籍用紙なんじゃ。機械パルプの特徴であるクッション性と高不透明度を最大限に活用し、更なる低密度を実現しておる。
よ〜し君:この柔らかさだったら、新書判サイズのようにコンパクトな書籍でも、めくりやすいし、タレント本のような軽い内容の読み物にも最適ですね。
パピルス博士:保存性に優れたウルトラとペーパーバックのような手軽さのオペレッタ。共に書籍用紙の歴史を変えてゆくじゃろう。それにネーミングもなかなか凝っておる。オペレッタは、オペラが原型の短く、軽い音楽劇のことなのじゃ。上質オペラに対して軽い喜歌劇の中質オペレッタ。イメージ通りじゃのう。
よ〜し君:ふ〜ん、博士って紙だけじゃなくて音楽にも詳しいんですね。
パピルス博士:今日は大サービスじゃ。じゃから今度は、合コン誘ってね。
よ〜し君:‥‥‥‥‥。 |
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伏木工場5M/C |
名称 :5M/C
型式 :デュオフォーマーF
ワイヤー巾:4,240mm
最大取巾 :3,825mm
抄速 :650m/分(平均)
日産 :150t
稼働 :1952年10月
1989年10月改造
主要品種 :新聞用紙、中質紙 |
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