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よ〜し君:博士、なに読んでおられるんですか?(本を取り上げる)
パピルス博士:おー、よ〜し君か。いや〜有楽町に行った帰りに本屋によったんじゃがの、背表紙が厚くて目立っている本をつい買ってしまったんじゃ。これがまたなかなかおもしろくて。
よ〜し君:ずいぶん厚い本ですけれども、軽いですねー。
パピルス博士:そーなんじゃ。大正生まれのわしにとって重い本を持ち歩くのはおっくうになってきてな。非常に助かっておる。
よ〜し君:その本に使っている用紙はなんて言うんですか?
パピルス博士:わしも最近知ったんじゃが、オペラクリームウルトラという紙らしいぞ。
よ〜し君:そうですか。じゃあ今日はその紙について教えてください。まず初めに、どうして厚い本なのにそんなに軽いんですか?
パピルス博士:うむ。いい質問じゃ。普通の紙は繊維を隙間なくびっしりと詰めて作るんじゃがの、この紙は同じ繊維を使っても隙間をたくさん入れてふかふかにしているんじゃ。
よ〜し君:それは、せんべい布団と高級羽毛布団の違いのようなもんですね。
パピルス博士:そうじゃ。よ〜し君もだんだん賢くなってきたのう。それを紙の分野では密度という指標で表すのじゃ。オペラクリームウルトラはまさに究極の低密度書籍用紙なんじゃ。
よ〜し君:でもどうやって密度を下げることができたんですか?
パピルス博士:詳しいことはわしもわからんのじゃが、抄紙機での条件を変えたり、原料の条件を変えたり、いろいろやっているようじゃ。
よ〜し君:ふーんそうなんですか。でも博士、それじゃ何の説明にもなってませんよ。
パピルス博士:厳しいのぅ、今日のよ〜し君は、やけに冴えているじゃないか。
よ〜し君:そりゃぁ僕だって、いつまでも昼行灯じゃないですよ。
パピルス博士:・・・。それはそれとして、原料の条件ということじゃが、紙の厚さに一番関係が深いのは、なんといってもパルプの状態じゃ。ふかふかの紙を造るには、パルプを叩解(こうかい)し過ぎない事が重要じゃ。
よ〜し君:パルプの「こうかい」ですか? なんだかまた難しい言葉ですねぇ。
パピルス博士:叩解とは、パルプの繊維を叩いたり、すり潰す事によって、ひげを出させ(フィブリル化)、繊維の長さをコントロールする工程の事なんじゃ。そしてパルプの叩解条件が変わると、次のような事に影響がでるんじゃ。黒板を見たまえ。 |
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パピルス博士:ちょっと長かったが、昼行灯を卒業したよ〜し君にはわかるじゃろう。繊維を良く叩くとひげが出てきて繊維が短くなるのじゃ。そうすると、繊維と繊維の間が詰まって、紙の厚さが薄くなるのじゃ。
よ〜し君:と言う事は、叩解を控えめにすれば、繊維がそのまま残って、繊維の間の隙間が大きくなり、紙厚の高い紙が出来るのですね。
パピルス博士:その通り。その結果、紙厚の高い軽い紙ができあがるのじゃ。
よ〜し君:その他に求められる品質はあるのですか?
パピルス博士:うむ。その他には本を読んでいるとたまに前のページの文字が透けて読みにくかったりするじゃろう。オペラクリームウルトラは不透明も抜群じゃ。おまけに中性抄造をしているから本が劣化することも少ないんじゃ(第1号の紙das参照)。
よ〜し君:ふーん。オペラクリームウルトラってすごい紙なんですね。
パピルス博士:そうじゃ、これはまさに書籍における革命じゃ!!
やりおるわい、日本製紙は!!
よ〜し君:博士!! じっとしていられません。有楽町に見に行きましょう。
パピルス博士:よ〜し!! レッツゴーじゃ。 |
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大竹紙業6M/C |
名称 :6M/C
形式 :オントップ多筒式
ワイヤー巾 :3,900mm
最大取巾 :3,300mm
日産 :250t
稼働 :1989年3月
主要抄物 :上質紙、書籍用紙
抄造米坪 :46〜164g/m2 |
オペラクリームウルトラは、当社関係会社の大竹紙業6M/Cで抄造されています。
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