|
木材から効率よく繊維を取り出す技術を「パルプ化技術」といい、製紙用パルプの一つとして化学パルプ(ケミカルパルプ)がある。化学パルプは、木材チップを高温の化学薬品で「蒸煮(じょうしゃ)」と呼ばれる化学処理を施して、繊維以外の不純物を取り除いたものである。
その一種として「KP(Kraft Pulp)クラフトパルプ)」があり、現在の化学パルプの分野で圧倒的な主流となっている。
その理由として
(1) 繊維以外の不純物(リグニン)を処理工程で溶出させ、その後回収ボイラーで熱源として利用可能である。
(2) パルプ強度が優れており、強い紙が得られる。(Kraftは強いの意)
(3) 漂白処理による白色度の高さ。
などがある。
化学薬品で漂白したものを晒クラフトパルプ(BKP)、そうでないものを未晒KP(UKP)といい、Bは晒(Bleached=漂白した)、Uは未晒(Unbleached)を表す。代表的なものとして、LBKP・NBKPがある。それぞれの特性として、
LBKP
(広葉樹晒クラフトパルプ)<写 真上>
繊維が短いため、地合が良く、
紙の 表面が滑らか。
NBKP (針葉樹晒クラフトパルプ)<写真下>
LBKPに比べ繊維長が2倍以上あるため、
繊維間の結合が多くなり紙力がア ップする。
また、それぞれの頭文字は、ドイツ語の広葉樹(Laubholz)、針葉樹(Nadelholz)から取られており、我が国固有の略号でもある。
|