A11. 日本では、ほとんどの紙が古紙と木材を原料にして作られていますが、世界的に見ると、わらや麻などの非木材の植物繊維を原料にして紙を作っている国も多くあります。
非木材パルプは1998年に1,928万トン生産され、世界で生産される全パルプの11%(1998年)を占めています。
中でも、中国は1,599万トン(全非木材パルプの83%)を生産しており、米国に次ぐ世界2位の紙・板紙生産量の大部分を非木材でまかなっています。
日本は4万トンが輸入され、5万トンが生産されています。
日本における非木材パルプの用途としては、紙幣用紙、伝統和紙、フィルターペーパー、証券用紙などがあります。
植物の繊維であればどんなものでも紙になりますが、主に使われているのは、わら、竹、サトウキビ(バガス)などです。この中で最近注目されているのがハイビスカスの仲間のケナフという植物です。アフリカやカリブ海、東南アジアに自生している植物で、茎を利用します。選抜育種や品種改良が進み、繊維収穫量も上がって新しい製紙原料として脚光を浴びています。
ケナフは繊維を取るために栽培する植物であり、木を植えてパルプを作ることと本質的には変わりませんが、一年生の植物で木よりも回転が速いため、発展途上国など地域によっては、植えた年に収穫があり、投下資金が少なくてすむことなどから注目されています。
また、こういう植物繊維とは別に数量は少ないのですが、ガラスの繊維を使った「ガラスの紙」、セラミック繊維を使った「熱に強い紙」など、用途に合わせた特殊な紙が作られています。
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