| A9. もともと紙は、短い繊維どうしが絡み合ってできています。この絡み合っている状態は、繊維と繊維が水素結合という力でお互いに引っ張り合っていることを言います。この水素結合というのは非常に弱いので、紙を手で引きさいてみると簡単に破れます。これは絡み合った繊維がずれたり、ほどけたりして破れるのですが、引きさいた断面を見ると繊維は毛羽立っているだけで、繊維そのものが切れているのではありません。紙を水に濡らすと、繊維どうしの水素結合の間に水が入ります。すると繊維と水が水素結合してしまい、繊維どうしの水素結合が壊れ、紙はいっそう弱くなるというわけです。
しかし、水に濡れると弱くなる紙の特徴は大きな利点にもなります。トイレットペーパーが溶けにくければ、トイレが詰まる原因になります。また新聞紙、雑誌やダンボールなどが古紙として再生紙に生まれ変わり、再利用できるのも溶かすことができるからです。
紙ほど再利用しやすいものはないと言われているのはこの性質のお陰なのです。
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