4.和紙の文化
 最初は写経に使われていた紙ですが、平安時代になると貴族の間で使われました。京都には官立の「紙屋院(かみやいん)」という製紙工場が建てられましたが、庶民には手の届かないものでした。

 江戸時代になると、農民の副業として紙漉きが各地に広まり生産量が増大したため、紙の値段が下がって、庶民の生活にも入り込んできました。それにともない、カッパ屋、カサ屋、提灯屋、障子屋など、紙を利用する職業も増えてきて、紙は生活に欠かせない材料になっていきました。  文化面でも紙の需要は高まり、瓦版(かわらばん)、浮世絵、かるたなどに用いられるようになりました。文化の発展とともに紙の需要が増えたので「紙は文化のバロメーター」といわれるのです。