A4. 「紙を作るのに必要な丸太の本数は計算できない」「紙を使うことによって、森林が消えることはない」と私たちは考えています。
日本の紙の原料は古紙と木材です。古紙の利用率は60.2%(2003年)ですから、紙の原料は古紙60.2%、木材39.7%になります。
もう少し詳しくみてみると
| 古紙 |
60.2% |
| 国産材パルプ |
11.9% |
| 輸入材パルプ |
27.8% |
| その他 |
0.1% |
これら紙の原料に用いられる木材チップの多くは、国産材・輸入材とも製材残材や製材に不向きな低質材を用います。 「製材残材」というのは丸太から製材(柱や板)を取った残りを言います。
また「低質材」とは、伐採したときに出た製材用に適さない細い木や曲がった木をさします。
つまり、紙の原料として平均60.0%の古紙が使われ、また木材を使う場合、多くは製材残材や柱や板に向かない木をつかい、森林資源を有効に活用しているのです。
これを「ある直径の丸太何本」というように換算しても、紙の原料としての木材の現実の姿とは異なったものになってしまいます。このため何本の丸太が必要かという質問にはお答えできないのです。
次に森林の消失ですが、日本は多くの紙原料用の木材を北米・豪州・チリなどから輸入しています。これらの国では国としての森林管理が適正に行われており持続可能な森林経営がなされています。また製材用材を初めとする植林が進み、森林面積は増加しています。日本の紙の原料に、消失が問題となっている熱帯の天然林はほとんど使われていません。製紙業界の原料調達の基本は森との共生。各国の森林の現状をしっかりと把握して、適切に管理されている森の資源を利用しています。
木は石油などの鉱物資源と異なり、使っても植えたりして育てればまた林となる再生可能な資源です。つまり私たちが植林などにより森を適正に管理している場合には、紙を作ることにより、森が減ることはありません。
製紙会社では古紙の利用を増やして行くとともに、製材品(柱や板)生産の副産物である木材を有効利用するなど、限りある資源をさらに効率的に使うようにしています。また一つの林すべてを製紙用に利用する場合には、稲や小麦の栽培と同様、それを目的とした林(木の畑)を作る、つまり産業植林を積極的に進めています。
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