| A1. 紙はパルプを薄く水に溶いてすき上げてつくります。このとき使う水は、できる紙の約百倍。つまり、紙1トンを作るのなら、百トンもの水が必要です。水は川や地下水を使いますが、製紙工場ではできるだけ使用量を減らすとともに、一度使った水を循環させて繰り返して使い、必要な量をまかなっています。
使い終わった水は、工場の外の川や海に今度は排水として出ていきます。工場から出ていく前には「排水処理設備」があり、ここできれいな水に戻します。
その方法は、たとえば次のとおりです。
- 酸性やアルカリ性の水は中和させる。
- 薬品を使い、細かいゴミを沈殿させる。
- 微生物を利用した処理装置によって、水中の有機物を分解する。
- さらに時間をかけて沈殿させ、上ずみの水だけを排出する。
ここで沈殿したもの(スラッジという)は脱水したあと焼却処理し、最後に残った灰もセメントなどの原料として利用します。
日本には、世界でも厳しい排水基準があります。さらに各工場では、地域との間で国の基準よりも厳しい協定を結ぶことも多く、これを守りながら生産を続けているのです。
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