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古紙利用の適切な推進

紙の需要は、世界的に増加し続けています。森林資源を保全しながら紙の主原料である木材資源を調達するために、日本製紙グループを含む林産会社は、植林を継続しながら毎年の生長分だけを伐採・利用する持続可能な森林経営に取り組んでいますが、その供給量には限界があります。また一方で、深刻化する廃棄物問題に対応するために、紙の消費にともなって発生する大量の古紙をいかに有効利用していくかも重要なテーマです。

この2つの問題を解決できるのが、古紙を製紙原料として再利用するということです。

しかし、古紙から紙をつくるには問題点もあります。ひとつは、製造工程で化石燃料の使用量が増加して地球温暖化に悪影響があるということです。これは、木材チップを原料とするクラフトパルプ(バージンパルプ)の製造工程では、副産物である黒液を燃料として利用することができますが、古紙からパルプをつくる工程では黒液が副生されないからです。2つめは、印刷されたインキの除去(脱墨)や漂白などの処理をするための薬品使用量が増え、環境負荷と製造コストが高くなることです。

これらの負荷増大を抑えるには、脱墨の必要がない板紙や低質な紙に古紙原料を利用するなど工夫が必要です。古紙をうまく再利用することで原料コストを下げ、より安価な製品を供給することもできます。

日本製紙グループでは、こうしたメリット・デメリットの双方をふまえて、そのバランスを図りながら古紙利用を推進していきます。

図)古紙利用のメリット・デメリットのバランス