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紙・パルプを製造するうえで、水は、とても重要な役割を果たす必須の資源です。パルプは、木材チップや古紙を水の中で薬品と反応させて取り出します。次に、パルプだけを再び水の中に分散させ、網の上で薄く均一に広げた状態で脱水します。これを熱によって乾燥させることで、紙ができます。紙パルプの生産量が増加するにつれ、必要な水の量も増えます。
他の産業では、水の主用途は生産設備などの冷却ですが、製紙産業では水の多くをパルプや紙を製造するために使います。製造工程で使用した水には原料に含まれる有機物や薬品などが混ざるため、循環利用できる水も限られます。こうしたことから、製紙産業の水使用量は日本国内全産業の2割以上を占めます。
製造工程で使用する水には、河川水・工業用水・地下水を利用しています。河川水は、工場内に設置した浄化設備で水を清澄させてから使用します。地下水は一般的に無処理で使用しています。
製紙業界各社は、古くから紙パルプ工場での水の循環利用に取り組んできました。日本国内で紙・板紙を1トン生産するために使用していた水の量は、再利用される分を除いて、1965年当時は400トンを超えていました。その後、節水、用水の再利用などが進み、1980年には200トンを下回り、2000年には100トンを切るまでになりました。35年間で4分の1以下にまで減少したのです。
当社グループ紙・パルプ事業の2003年度の水使用量は974百万トン。1999年度と比較すると6%、62百万トン減少していますが、前年度比で大きな変化はありません。このうち、紙やパルプの製造に用いた工程水は727百万トンです。すでに過去30年余にわたって節水に関わる投資を続けてきたため、昨今では設備の改善によって水の使用量を劇的に削減することは難しくなっています。 |
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