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日本製紙木材(株)は、輸入原木・製材品・合板の仕入販売を中心に、集成材の製造・販売、製紙原料となる木材チップ・古紙の集荷販売などを行っています。また、新聞古紙を主原料としたリサイクル商品「断熱材」の製造・販売、山林経営、不動産賃貸などの多角的な事業も展開しています。
(株)パルでは、原木・木材チップ・木質系基材などを原材料として建材を製造・販売しています。おもな製品として、一般住宅などで使用されるドア・階段材・合板、その他部材などがあります。それらを製造するさいに接着剤・塗料を使用します。また、建材を製造する一部の工場では、ガスタービンで燃料を燃焼させる自家発電により電力エネルギーを確保し、工場の操業に利用しています。
※ 日本製紙グループの事業セグメントに含んでいる土木関連事業は、おもにグループ内で事業を営んでいるため、このページでは報告対象から除外しています。 |
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新築・増改築した住宅に住む人々が、目や喉への刺激、頭痛などの体調不良を訴える、いわゆる「室内空気汚染(シックハウス)症候群」が社会問題となりました。この原因として挙げられたのが、住宅の高気密化などによる換気不足のほか、建築材料や家具などから放散される化学物質です。なかでもホルムアルデヒド、トルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)の関係が深いとされ、VOCとその放散量が注目されるようになりました。
これを受け、建築材料の生産では(1)問題となる化学物質を使用しない、(2)問題のない物質に変更する、(3)化学物質の放散量を低減する、などの対応が進められました。また、PRTR法の施行や建築基準法の改正などを背景に、製品を管轄する各種業界団体も対応を本格化させました。
(株)パルもシックハウス対策を重要な課題と位置付け、1998年から積極的な取り組みを続けてきました。具体的には、全ての商品とその原材料に含まれている化学物質および放散量を調査。その結果をふまえ、ホルムアルデヒドの低減、その他VOC規制対象物質の全廃あるいは他の物質への転換を進めました。
フローリング材や縁甲板※などの木質系床材では、原材料となる合板をホルムアルデヒド放散量の少ないものに切り替えました。また、縁甲板の製造工程で、VOC規制対象物質の使用を廃止転換しました。これらにより、商品のシックハウス対策と同時に、工場内の作業環境も改善することができました。
木質系階段材では、PRTR法対象物質を含まない塗料での生産に変更しました。
ドア・収納扉などの建具では、使用する木質系基材をホルムアルデヒド放散量の少ないものへ、また部材を貼り合わせるために用いる接着剤をVOC規制・PRTR法の対象物質を含まないものへ、それぞれ変更しました。なお、建具の表面化粧材料は、すでにオレフィン樹脂系シートへ変更し、塩化ビニル系樹脂シートで懸念された焼却時のダイオキシン発生への対策を完了しています。
こうした対応に加え、木質系床材や外壁下地材の防虫処理では、建築関連法規の対象物質ではないものの毒性が懸念される有機リン系の処理剤を避け、非有機リン系の処理剤を使用しています。
※ 縁甲板: 和風柄の細長い形状をした木質系床材。玄関・廊下などに使用されています。
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ホルムアルデヒドは、合板・パーティクルボード・MDF※1・OSB※2などの木質系基材の製造・二次加工に使用される接着剤におもに含まれています。
2003年7月の建築基準法改正により、木質系建築材料は、そのホルムアルデヒド放散量レベルに応じて使用量(面積)が制限されるようになりました。これを受け、(株)パルでは全ての商品を、ホルムアルデヒド放散量が最も少なく使用量が制限されない「F☆☆☆☆(フォー・スター)※3」に適合させました。
取り組みにあたり、(株)パルでは改正建築基準法で規制対象となる全ての商品について、在庫品の性能確認と、梱包表示の変更を見越した在庫削減を推進。また、各製品を管轄する各種工業会と連携し、施主様に向けたわかりやすい表示方法の検討と情報提供に努めました。
並行して、「F☆☆☆☆」の基準に照らして全商品の原材料仕様・製造仕様を正確に把握し、物性・耐久性などの品質を維持しながら基準値をクリアするよう、原材料の代替や縁甲板の製法変更を実施しました。商品のなかでも、MDFは業界に先駆けて「F☆☆☆☆」化し、生産を開始しています。
さらに、改正建築基準法での規制対象外の商品についても、同様に仕様を変更し、製造を外部委託している商品も含めて低ホルムアルデヒド化しました。
全商品の仕様を「F☆☆☆☆」化して以降も、床材・合板・MDFについて製造ロットごとにホルムアルデヒド放散量レベルを測定し、基準に沿っていることを確認するなどして品質を確保しています。
※1 MDF: Medium Density Fiberboard の略。木質繊維に接着剤を添加して熱圧成型したボード。
※2 OSB: Oriented Strand Board の略。木材チップに接着剤を添加して熱圧成型した木質ボード。
※3 F☆☆☆☆(フォー・スター):「日本農林規格(JAS)および日本工業規格(JIS)で規定されるガラスデシケータによる測定値で 0.3mg/リットル以下」のホルムアルデヒド放散量レベルを意味します。 |
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| 低ホルムアルデヒド建材 |
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