CSR室 技術調査役 伊藤 |
植林だけではCO2の増加に伴う地球温暖化問題の解決には至りません。弊社では、CO2の排出抑制に向け、省エネルギーの推進や未利用エネルギーの有効活用などに取り組んでいます。RPF・木くず・廃タイヤといった非化石燃料によるボイラーの導入、特殊な処理によりメタンガスを発生させ回収・利用する技術の研究などを行っています。日本製紙では温室効果ガスの排出量を2010年までに1990年度比85%に削減することを目標に掲げています。また、輸送手段においても効率化・最適化を図ることで2010年までに2002年度比5%の省エネを目標に取り組んでいます。 |
学生 北田さん |
2010年までに温室効果ガス1990年度比85%に削減ということですけど、素人の自分には今ひとつピンと来ません。ものすごく大変なことなのでしょうか? |
CSR室 技術調査役 伊藤 |
1990年度の弊社における二酸化炭素発生量は680万トンです。ただしこれは化石燃料による二酸化炭素発生量で、RPF・木くずなどといった非化石燃料の二酸化炭素はこの数値に含まれておりません。 一般家庭において、人が電気・ガス・自動車等の使用に伴い一年に排出する二酸化炭素の量は、一人あたり約1トンです。これに当てはめると、1990年度の弊社における二酸化炭素発生量は約680万人分の二酸化炭素排出量に相当します。これを85%に削減するとなると、約100万人分の二酸化炭素排出量を削減しなければならないということになります。 弊社ではこれを重大な責任ととらえ省エネルギー、設備改善、研究開発に取り組んでまいります |
NPO関係者 森林組合さん |
確かに、植林だけでは温暖化は防げないですが、私は製紙会社は使う分をどんどん植林すべきだと思っています。また、最近は「非木材紙」という表示も見かけるようになりましたが、紙の原料として森林伐採の原因にならない素材がこれから普及していく可能性はどれくらいあるのでしょうか。 |
CSR室 技術調査役 伊藤 |
おっしゃられる通り、温暖化防止という観点のみならず森林資源の維持という意味でも、植林は大切な事業であると認識し、実行しております。主要子会社の日本製紙では、海外植林事業「Tree Farm構想」の下、持続可能な森林経営を目指しています。具体的には、2008年までに10万ヘクタールの植林を行うこと、全ての輸入広葉樹チップを植林地、あるいは認証林からの調達に切り替えることを目標に取り組みを進めております。 |
学生 KO大生さん |
紙の原料にする木材が、植林により調達されたものであれば安心な感じもするのですが、最近よく言われている生物多様性の見地からだと、紙の原料にするために同一種の木を植えると生態系に影響が出るのではないでしょうか。近頃ではその土地に合った木を何種類か組み合わせて植樹している例も見聞きしますが、そういった配慮はされていますか? |
CSR室 技術調査役 伊藤 |
弊社の海外植林事業は、農牧場跡地を中心に展開しております。手当した土地の中に天然林が存在する場合にはそのまま残し、環境維持に努めておりますので、植林により天然林の生態系を破壊するようなことはありません。また、それまで農地や牧草地であった場所を植林地として転用することで、むしろ、それ以前に比べ生態系が多様になったという報告も受けております。さらに、植林活動の際には、現地法などに則り、特定在来種の保護や急激な植林地拡張防止など、地元の植生に影響を与えないよう配慮して活動を営んでおります。 |
消費者 武内さん |
先日のアメリカを襲った大型ハリケーンは実にひどかったですが、日本国内でも台風による各地の被害は今年もひどかったですね。年々、被害が大きくなっているのではないでしょうか?やはり地球温暖化の影響なんでしょうか・・・ 今後ますますひどくなっていくのかと思うと将来に不安を感じます。 今、どの企業も、もちろん御社も、CO2削減のために頑張っていらっしゃると思いますが、まだまだ私たち一般人の意識は低く、このままではいつか日本が水没してしまいそうな気がしてなりません。 御社は、製紙業を営まれてきて、環境団体や一般の方々などから様々なバッシングをさんざん受けてきて、やっと今、環境にやさしい企業、CO2削減に貢献できる企業に生まれ変わってきたのではないかと思います。どうか、ご自分たちの経験から、一人ひとりの個人、消費者の意識を高める活動を商品やCMを通じて地道に、時には厳しい現実を私たちに知らしめるようなアピールをしていただきたいと思います。 |
CSR室 技術調査役 伊藤 |
ご意見、ありがとうございます。 |

庄山さん