日本製紙グループ
環境・安全
間伐材の利用について
対話期間2005.4.15〜2005.10.14

学生
モリゾーさん
森林は手を入れないと荒れていくと知りました。最近はいろいろな企業が植林をしていますが、国内では植えることよりむしろ切ることの方が森を守ることになるということを、知らない人は多いと思います。日本の森林資源の大部分は、コスト的な問題から活用されずに放置されています。御社で、間伐材を原料につくったノートを作り、由来のような説明を添えて小学校等に配布すれば環境教育の一助にもなりますし、一石二鳥の社会貢献になるのではないでしょうか。

CSR室
技術調査役
伊藤
ご意見ありがとうございます。
北海道では道産間伐材の利用を推進しており、日本製紙旭川工場ではこの道産間伐材を原料とした製品に道認定のマークをつけて出荷しております。同工場では、それら間伐材も含め、針葉樹における国内材・残材の割合は約8割と、高いレベルで国内材の利用を行っております。
一方、紙の援助ということでは、工場周辺地域の小学校・養護学校等への寄付や市町内イベントでの協賛(パンフレット・広告用紙等の寄付)を行っております。
今後は、上記の様な間伐材使用製品と紙の援助を上手く組み合わせた活動を、社会貢献推進チームに提案し、実施に向けて検討したいと思います。

学生
友川さん
植えることよりも切ることの方が森林を育てるということはあまり認識していませんでした。私のように、「切ること=環境破壊」と思い込んでいる人は結構多いと思います。インターネットで調べてみたら、とってもかわいらしい「間伐材マーク」というのがあることを知りました。もっともっとこのマークの認知度を上げて多くの人に理解してもらうことが大事ですね。御社の商品では道認定のマークを付けているようですが、「間伐材マーク」とはまた別のものですか?いろいろマークがあって分かりにくいですね。

CSR室
技術調査役
伊藤

「植えることよりも切ることの方が森林を育てる」というのは、少し極端な表現かもしれませんが、要するに、いくら「資源を大切に」とは言っても、間伐を行わなければ人工林は荒れて行くのだということを言っているのです。
弊社で使用している道認定の間伐材マークは、北海道木材利用推進協議会が発行しているもので、道産間伐材の需要拡大を図り北海道の森林を守ろうという取り組みによるものです。一般的に知られている間伐材マークは、全国森林組合連合会が発行しており、間伐材の産地は特定されていません。いずれにしても、間伐材の利用促進を目的とし、消費者が製品選択をする際の評価基準の一つになるという点では、同様の役割を果たしています。


NPO関係者
匿名希望さん
旭川工場以外では、間伐材を使用されていないのでしょうか? 日本が、また御社が二酸化炭素を削減していくにあたり、間伐材を積極的に使用してくださることは、大変に重要なことだと考えます。また、社会からも高く評価されると思います。ぜひご検討をお願いいたします。

CSR室
技術調査役
伊藤

旭川工場以外の工場においても間伐材の使用を行っておりますが、現状、一番使用が多いところということで、旭川工場を紹介させていただきました。コストや人手の問題など、さまざまな課題はありますが、日本国内の森林保護のためにも、間伐材への理解の促進を図りつつ、継続して使用していきたいと思います。


消費者
みどりさん
間伐材の利用に関しては、紙の原料に限って利用しようとすると、効率も悪いでしょうし、家具や建材などの加工業者と手を結ぶなどはお考えではないでしょうか。いくつかの会社やNPO(http://kokusanzai.jp/)が頑張っているみたいです。
最近特に食べ物に関して、地産地消と言われますが、これも同じ事で、自分達で使うものを自分達の土地で調達せずにエネルギーをかけてよその国から持ってくるのは、それ自体が環境にやさしくありません。日本人には、これがあまりにも当たり前になりすぎていて産地への感謝もありませんし、一方では国内の使われない山林が荒れてくるなんてナンセンスです。私はできるだけ国産材を利用したいと思うようになりました。紙もできれば選びたいです。

CSR室
技術調査役
伊藤

当グループでは、主要事業である製紙業の他、木材・建材事業、商事なども行っております。
日本製紙木材では、住宅施工会社と提携し「純国産 無垢の家」をご提供しています。また、みどり様よりHPアドレスをご提供いただいたNPO「国産材」には、当グループの桜井もマーク登録業者として加盟しており、間伐材を使用した「間伐材ファイル」をご提供しています。
紙については以前にもご質問を受けたことがありますが、日本では賃金水準の高さや急峻な地形の問題から原料となる木材が割高であること、また林業の担い手の高齢化の問題や、木造住宅の減少(製紙用の国内材の多くは、製材時に出る端材などを原料にしています)などに伴い、原料チップそのものが少ないため、全てを国内材でまかなうことは難しいというのが現状です。そうした中でも国内材を多く使用しているのは、北海道の日本製紙旭川工場です。同工場では、使用している針葉樹の約8割を道内産の国内材・残材でまかなっています。


学生
友川さん
日本国内の間伐材の利用はどんどん進めていってもらいたいと思います。森林の活性化にも繋がりますし、地球環境に貢献できますから、本当にすばらしいことだと思います。日本製紙さんの製品には今どのくらいの割合で間伐材が利用されているのでしょうか?

CSR室
技術調査役
伊藤

日本製紙では、全社的に使用している国内産原料チップにつき、品種別(例えばスギ、マツなど)の数量把握は行っておりますが、それらが間伐材かどうか?といった区分では全体数量を把握しておりません。ただし、北海道の旭川工場では、道産間伐材の使用を特に推進していることから数量を把握しており、何度かご紹介させていただきました。
弊社では各工場がさまざまな特色を出して生産活動を行っております。そこで、同工場では間伐材の積極的使用を一つの特色とし、今後も消費者の皆様のご理解と間伐材使用製品の利用促進を図りつつ、活動を続けてまいります。


消費者
赤とんぼさん
間伐材の有効利用については、各地でようやく真剣に議論されるようになってきており喜ばしいことです。私の実家が所有するいくつかの山林は人手がなく、手入れが行き届いていないため、木々は生い茂り、荒れ放題の状態です。このまま放置していては、いつか土砂崩れなど起きてしまいそうで心配しております。実家のある県の森林部やNPOさんなどに相談し、なんとか、山林の手入れに協力していただき、間伐材を利用していただけないかと考えております。
御社のような立派な製紙会社様には、日本中の田舎で放置され、荒れ果てている、山林の間伐材を、各都道府県やNPOと協力して、是非とも積極的にご利用していただきたいものです。どうぞよろしくご検討いただきますようお願いいたします。

CSR室
技術調査役
伊藤

ご意見ありがとうございます。
国内の森林は、人手や維持管理コストの不足等により、荒廃傾向にあることが問題視されています。
弊社でも、間伐材を含む国内針葉樹で建築用材に不向きな材、製材廃材については積極的な利用を行っております。これまでにご紹介してきた旭川工場の間伐紙のほか、芸防工場で生産しているカートカンと呼ばれる紙製の飲料容器(黒豆ココアなどに使用されている)にも、間伐材を多く使用しています。弊社では、今後も間伐材の利用を推進してまいります。

対話期間2005.4.15〜2005.10.14
ステークホルダーとの対話