| 日本製紙 技術研究所 |
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大篭 幸治、森井 博一、藤原 秀樹 |
紙パ技協誌, 54(7), 977(2000)
紙パルプ技術協会
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要旨:
塗料の塗工原紙に対する保水性は、最終製品である塗工紙の品質を決定する重要な因子のひとつであることは良く知られている。第一報では、塗料の保水性を静的保水性および動的保水性に分類し、塗工適性評価
を行った。塗料が塗布されてから掻き落とされるまでの間の脱水量は、ブレード直下での流動性に大きく影響を与えている。また、塗料が脱水する際、塗料中の水と共にバインダー成分も原紙に浸透し、このバインダーの浸透挙動が塗工紙物性に大きな影響を与える因子のひとつになると考えられる。そのため第二報では、塗料のバインダーの浸透挙動を明確にするために、塗料および、塗料中の水およびラテックスから構成される希薄ラテックスの脱水量を測定し、その際、水と共にバインダー成分(ラテックス)が原紙へ浸透する挙動を、クロマトスキャナを使用して測定した。これらの値、ハイシェア粘度、脱水量等は、塗工適性および塗工紙品質に影響を与えると考えられる。
本報告では、@塗料のハイシェア粘度、保水性およびドゥェルタイム等に依存するブレード圧追従性、およびA塗料中のバインダ(ラテックス)と塗料中の顔料、助剤等との相互作用に依存する原紙へのラテックス浸透挙動の二つが、塗工紙物性に影響を与える因子のひとつである塗工紙表面のバインダ濃度に与える影響を検討した。
ブレード圧追従性およびラテックスの浸透挙動は、クロマトスキャナを用いて測定した塗工紙表面のバインダ量と密接な関係が見出され、塗工紙表面強度、 印刷適性等の塗工紙物性に影響を与える因子のひとつであると考えられる。
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